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光マイクロバブルとは

「光マイクロバブル」は、直径1〜65μmの非常に微細な気泡で、上昇しながら徐々に収縮し、水中に溶けて消滅するという特異な性質を持っています。

一般的な泡は水圧の変化により上昇とともに膨張し、水面で弾けて消えますが、光マイクロバブルはそれとは逆に、収縮しながら静かに消えていきます。

この収縮現象は、65μm以下の気泡に特有のものであり、特に微細な気泡ほど顕著に表れます。光マイクロバブルは水と空気という、生命にとって安全かつ不可欠な素材から構成されており、その高い安全性と浸透力が特長です。

微細なため、毛穴や皮膚の凹凸の奥にまで行き渡り、物理的な刺激を与えることなく、優れた洗浄効果を発揮します。FOAMYでは、この気泡の性質を活かし、皮膚に負担をかけずに高い洗浄力を実現しています。

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マイクロバブル誕生までの軌跡

光マイクロバブル技術の原点は、1980年代に徳山工業高等専門学校で”流れ”の研究を行っていた大成博文名誉教授(現・大成研究所・所長)による研究にさかのぼります。

当時「世界最小」と言われていたドイツ製の気泡細分化装置に疑問を抱き、自らより小さな気泡を発生させる装置の開発に着手しました。

研究開始から約10年を経て、1995年に世界で初めてマイクロバブルを安定的に発生させる装置を完成させました。

これにより、日本発のオリジナル技術として世界32カ国で特許を取得しています。この装置は、従来の気泡とは異なる性質を持つ泡を生成し、洗浄や環境浄化など幅広い用途への応用を可能にしました。

こうして確立された技術が、現在では世界中に広がり、あらゆる産業で活用されています。

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唯一無二の”光マイクロバブル”

大成博文氏によって発明されたマイクロバブルは、国内の学会や研究者に大きな影響を与え、多くの研究者や企業がマイクロバブル発生装置の開発に取り組むきっかけとなりました。

その結果、さまざまな方式で多様な装置が生まれ、それぞれの泡の性質についても研究が進められました。

しかし、それらのマイクロバブルと大成氏の技術によって生成されたマイクロバブルの間には、明確な違いが存在しました。

研究の結果、「マイクロサイズの泡であればすべて同じ」という認識が誤りであることが明らかになったのです。

この特異なマイクロバブルに対して、大成氏の研究チームは「光マイクロバブル」と名付け、その性質と応用に関する研究を本格的に開始しました。

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常識外れの”小さくなる泡”

光マイクロバブルの最大の特長は、「収縮する」という気泡の性質です。通常、気泡は水中で発生すると浮上しながら膨張し、水面で弾けて消えます。

しかし光マイクロバブルは、逆に上昇とともに縮小し、最終的には水中に溶けて消滅します。

この現象は、泡の内部に瞬間的な高温・高圧状態を引き起こし、極めて高いエネルギーを生み出します。

この高エネルギー状態では、水と空気が化学反応を起こし、実験的にはアンモニアの生成も確認されています。

つまり光マイクロバブルは、物理的な特性だけでなく、化学反応を引き起こすほどのエネルギーを内部に蓄えることができるのです。

さらに、高エネルギー状態の気泡は発光することが知られており、光マイクロバブルにおいてもこの発光現象が確認されています。

泡の内部でエネルギーが高まっていることを示すこの現象を端的に表すため、「光マイクロバブル」という名称が与えられています。

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さらに進化し続ける”光マイクロバブルフォーム”

光マイクロバブルの研究が進む中で、私たちはさらに応用的な展開として「光マイクロバブルフォーム」を開発しました。

これは、水と空気で構成される光マイクロバブルに、わずかな「+α」となる成分(たとえば界面活性剤)を加えることで生成される新たな気泡の形態です。

フォーム化によって泡のサイズはより小さくなり、直径10〜15μm程度にまで微細化されます。

また、発生量も飛躍的に増加します。例えば10Lの温水に0.15%の濃度でシャンプーを加えると、約400億個の光マイクロバブルフォームが生成されることが確認されています。

このような微細かつ大量の泡は、毛穴の奥まで容易に浸透し、しつこい汚れを効率よく取り除くことができます。

界面活性剤の使用量を抑えながらも高い洗浄力を発揮できることが、ペットの皮膚への刺激を軽減し、環境負荷の低減にもつながっています。

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光マイクロバブルフォームの未来

光マイクロバブルフォームは、光マイクロバブルの基本特性に「+α」の要素を加えることで、新たな機能性を付与する技術です。

この「+α」は界面活性剤に限らず、今後の研究によりさまざまな物質への応用が想定されています。

現在は主に洗浄分野で成果を上げていますが、美容、医療、産業など他分野でも応用可能な可能性を秘めています。

実際、微細で浸透力の高い泡が持つ機能は、皮膚や被毛のケアだけでなく、洗浄以外の領域にも展開できると考えられています。

光マイクロバブルフォームは、シンプルな素材から高機能を引き出す日本発の技術として、今後さらに多様な用途へと拡がっていくことが期待されます。

私たちはこの技術を通じて、現場における課題を解決し、ペットケアの質と可能性を広げていくことを目指しています。